歩道橋で会おうね。
「…それで良いのか?」
「…ッ」
「俺はまだやめておいた方が良いと思う。
だが本気でアユが思うのなら、言おう」
「…ッまだ駄目」
「…俺の後ろで泣け」
さすがお兄ちゃんだ。
あたしのこと、わかっている。
あたしはお兄ちゃんに隠れるように立ち、そこで泣いた。
ごめんね。アオ、ハルキくん。
全て狂わせたのは、あたしなんだ。
あたしが全てを壊したの。
あたしが全てを狂わせたの。
お兄ちゃんはそれでもあたしを信じる。
アオは何も知らぬまま、あたしを信じる。
あたしが何をしたかも知らないで。
いつか言うから。
あたしの犯した罪も。
あたしの過去も。
お兄ちゃんが隠していることを。
それまで、
弱いあたしでいさせて。