The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「このメニューはまだ試作段階なんだ。

だけど俊哉は舌が肥えてるから、こんな風にいつも評価してもらってるって訳!」




「へぇ~!

俊哉って、グルメなんだ?」




私は感心し、隣に座っている俊哉の顔を見上げた。




「一応、関西にいた頃はグルメ雑誌の編集者をやってたからね!」




得意気にそう答える俊哉。


だけど彼は今、奥さんと別居してこの町で働いているんじゃ……?




「……でも、こっちに戻ってきたって事は、もうその仕事を辞めちゃったんだよね?」




「そう……。

辞めたくはなかったけど、もう関西にいたくはなかったからさ。」
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