The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
働いていた土地を離れれば、よほどの事情がない限り、その職を失ってしまう事は必然だ。


旭川を離れた私が、大好きだった雑貨販売の仕事から離れてしまったように……。




「まぁ、そうだよね。

残念だけど、家庭の事情だから仕方ないのかぁ……。」




話題を変えようと、おもむろにパスタへとフォークを伸ばす。


弾力のあるパスタの麺をフォークに巻き付け、再び私は大きく口を開けてそれを一口頬張った。
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