The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
リビングに置かれたソファーは、拓也が拘って購入しずっと大切にしてきたもの。


海外の家具デザイナーが手掛けたヴィンテージのもので、今ではかなり希少なものらしい。




そんな大切なものすら捨てて、彼は再び1人で生活すると言う“自由”を選んだ。




もう帰って来ない元夫のものなど捨ててしまえばいい。


何度もそう思ったけど、どうしてもこれだけは捨てられなかった。




心のどこかで、きっとまだ私は期待しているのかもしれない。


もしかしたら、いつか拓也が戻って来てくれるんじゃないか……って――――――
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