The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
小さい頃は両親の代わりに祖父母が誕生日を祝ってくれて、駅前商店街にあるおもちゃ屋で私の好きなおもちゃを買ってくれた。


高校に入ってからは彼氏ができ、クリスマス・イブでもある私の誕生日は必ず一緒に過ごしていた。


彼氏がいない年は、誰かかれか友達が祝ってくれて……。




結婚してからはどうだったっけ?


この日だけは撮影に出掛けず、拓也は私と一緒にいてくれたはず。




今はこの町に、俊哉とアヤ以外に友達と呼べる人がいない。


夜になるまで、きっと私はここで1人ぼっちのままだ。
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