The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
こんな事情、他の人には説明したくない。


だけど話の分かる人が電話に出てくれて、内心正直ほっとしていた。




「ええ、そうなんです……。

やっぱり、離婚する事になりました。」




涙が出そうだ。


でも、何故か素直に泣く事はできない。




まだ上司と通話中。


ここで泣いてしまえば心配され、きっと仕事を休めと言われると思ったから。




「ご迷惑をお掛けしてすみません。

昼までには出勤しますから。

申し訳ありませんが、午前中だけお休みをいただきます。」
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