The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
10分程で俊哉が自宅に到着し、早速彼の車の助手席に乗り込んだ私。




「少し遠くまで……って言ってたけど、一体どこまで買い物に行くの?」




「余市(よいち)だよ。

国道沿いの市場に海産物を物色しに行くんだ!」




余市町は私たちの住む町から車で1時間半程国道を北上した辺りにある小さな町。


海に面しているため、市場には新鮮な海産物が並び、値段も内陸部よりも比較的安価なのだ。




この町はお酒の町としても知られ、有名ウィスキーメーカーの醸造所や、町周辺の果樹園で収穫した果物でワインを作るワイナリーもある。
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