The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「えっ……?ええっ!?」




手を握られ戸惑う私を他所に、俊哉はどんどんNi-naに向かって歩いていく。


少し後ろを歩く私に目を配りながら螺旋階段を上り、彼は店に入る前にこう私に前置きした。




「そういや、今日はあえて貸切にしなかったんだって。

だから、一般客もクリスマスパーティーを兼ねて店に来ているはずだよ。」




Ni-naの扉の前で私の手を離した俊哉。


彼は小さく深呼吸をし、2階にあるバーのドアをゆっくりと開けた。
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