The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「さぁ、主役が到着した事だし、早速パーティーのスタートだな!」




「全員ドリンク持ってる?」




俊哉と真乃ちゃんがみんなに声を掛けると、店内にいた全員がグラスを持った手を高く掲げた。




「はい、これは都那ちゃんの分。

オーナー特製のカクテルだよ!」




「あっ、ありがとう……。」




私は真乃ちゃんからカクテルの入ったグラスを受け取り、シュワシュワと小さく発泡するその中身をじっと見つめる私。




この町の雪景色のような真っ白いカクテル。


グラスからは、どこか懐かしさを感じる乳酸飲料の香りがした。
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