The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「ほらっ、都那!

主役なんだから、何か言って!」




俊哉に促され、私は照れながらその場に立った。


店内にいるみんなの視線がこちらにに注目する。




「えっと……。

今日はこんなに沢山の人たちが集まっているなんて知らなかったから、正直ちょっと緊張してます。

でも、本当にありがとう!

30歳という年が素敵な1年になるよう、いっぱい笑って充実させていきたいと思います。

それから……――――――」




まだ沢山伝えたい事があるのに声が出てこない。


目の奥から、何か熱いものが込み上げてくる。
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