The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
あまりにも嬉しくて、店内にいるみんなに注目されたまま泣いてしまいそうだった。


カクテルのグラスを持った手元に、ぽたりと一滴の涙が落ちる。




その瞬間……――――――




「都那!頑張れ!」




カウンターから声が響く。


再び零れ落ちそうな涙を抑えながら振り向くと、カウンターの向こうからアヤが手を振り、私を見守るようにニッコリと微笑んでいた。




その表情に物凄い安心感を覚える。




―――今の私は、決して1人じゃない……!!




その時……。
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