The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「都那、楽しんでるか?」




カウンターから出てきたアヤが私の隣に腰を下ろす。


彼の手には3つのワイングラスと、綺麗な化粧箱に入ったワインが握られていた。




「あんまり酒飲まないって聞いてたけど、少しくらいなら大丈夫だろ?

3人で飲もうよ!」




アヤは私と俊哉の前にワイングラスを置き、箱の中から取り出したワインを注ぎ始めた。




ボトルから注がれる液体に混ざる気泡。


シュワシュワと弾けるそれは、芳醇な白葡萄の香りを漂わせている。
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