The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「……スパークリングワイン?」




「そう。これは余市ワインだよ。

都那が飲みやすいように、ナイアガラ・スパークリングを俊哉に買ってきてもらったんだ。」




「あっ!そっか!」




私はようやく、俊哉が余市に行った本当の目的を理解した。




俊哉は私を一緒に会場へ連れていくために、早い時間から余市での買い物に付き合わせたのだろう。


市場に寄って海産物を物色したのは、私に内緒でワインを買いに行くカモフラージュだったのだ。
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