The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「都那、大丈夫……?

そろそろ帰ろうか?」




「大丈夫~!

楽しいから、まだ帰りたくないよ~!」




俊哉の制止を振り切り、少し早足で通路を前進した私。




しかし、その足元は覚束ないまま。


近くにいたオーストラリア人男性の方へよろけた私は、身を任せるかのようにして彼の腕にしがみついてしまった。




テーブルにワイングラスを置き、私は彼に向かってペコリと小さく頭を下げる。




「Hahaha!!カワイイネー!」




「あ……、ごめんなひゃい……。」




酔っ払ったまま謝る私。


彼は私の様子を見て笑い、ふらつく体を逞しい腕で優しく支えてくれる。
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