The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
……頭が痛い。


具合の悪さで目を覚ますと、そこは見慣れない場所だった。




自宅の見慣れた白い壁ではなく、ナチュラル感たっぷりな木目調の壁紙が張られた部屋。


空調が効きすぎて乾燥した室内には、スピーカーからクラッシックミュージックが流れている。




違和感に気付き、痛い頭を押さえながら起き上がった私。


ベッドはいつもより大きく、自分の寝室にある見慣れた花柄のカバーではなく真っ白なファブリックに覆われている。




私は寝起きの自分の姿を確認し、その様に驚き目を見開いたまま真っ青になった。
< 149 / 376 >

この作品をシェア

pagetop