The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
タバコの火を消し、ベッドにいる私の隣に少し距離を置いて腰を下ろした俊哉。


その表情はまだ気まずさを残してはいるが、精一杯笑顔を作ろうと頑張ってくれている。




「大丈夫、お前は悪くない。

何も気にするな。」




俊哉は私の頭に手を伸ばし、少し寝癖の付いた髪の毛を優しく撫でてくれた。




―――言葉が出ない。




私が裸で寝ていて、同じ部屋には俊哉がいる。




これは紛れもない事実。


別居しているとは言え、俊哉はまだ既婚者だ。


お酒に飲まれ勢い任せになっていても、やっていい事と悪い事が絶対にある。
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