The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

Scene.2

「30日に?

いいけど、この日は仕事納めだから、夜まで出掛けられないよ?」




―――「大丈夫!

夕方までニセコのゲレンデにいると思うからから。

30日の夜と大晦日だけ付き合って欲しいんだ!

それならいいでしょ?」




「わかった。

30日はみんなで私の家に泊まればいいよ。

どうせ、部屋は沢山余ってるんだから……。」




親しい友人から電話が掛かってくるだけで嬉しい気持ちになる。


ここ数日、私は家と職場の往復しか外出していない。




クリスマスのあの日以来、私はNi-naへ行かなくなった。


あの店にはいつも、彼の姿があるから……――――――
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