The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「眠……。」




久しぶりの電話はついつい長電話になってしまうもの。


明日も仕事があるのに、時計の針は真上でぴったりと重なろうとしていた。




―――もう寝なくっちゃ……。




花柄のカバーが掛かる寝室のベッド。


ダブルサイズのこのベットに1人入っていくのにももう慣れたと思っていたのに。




俊哉と再会してからずっと、私は楽しく充実した日々を送ってきた。


アヤを紹介してもらい、“Ni-na”という居場所を与えられて……――――――
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