The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
自動販売機でジュースを買って2人に手渡す。


さっきまで不安気な表情を見せていた雪凪も、少しずつ私に慣れてきたのか嬉しそうに笑顔を浮かべていた。




紅葉は私に「ありがとう」とお礼を言い、メロンパンを抱えて私の隣に腰掛ける。


ゲレンデが見渡せる窓際の席に腰を下ろした私たちは、滑降するスキーヤーやスノーボーダーたちの姿を眺めながらメロンパンを食べた。




「雪凪は小さいから、このくらいね。」




手をべたべたにしながら、紅葉がメロンパンをちぎり分けてくれる。


半分以上残った大きいメロンパンを手渡された私は、室内でまったり子どもたちと一緒におやつタイムを楽しんでいた。
< 171 / 376 >

この作品をシェア

pagetop