The second partner ～夢と英雄と雪解けの記憶～

「この雪だるまは海晴で、こっちがママ！」




「じゃあ、パパの雪だるまはもっと大きく作らなくっちゃね！」




「うん！

都那ちゃんの雪だるまも作ってあげる！」




メロンパンを食べ終え、私は２人を連れて、ロッジ前の空きスペースで雪だるま作りを始めた。




空は晴れていて、雲一つない良いお天気だ。


しかし、北海道の山場は、晴れている日の方が空気が澄んでいて寒い事もある。




こんな寒い氷点下の気温の中でも、子どもたちは元気いっぱいだ。


雪凪はまた沙耶香の事を思い出して泣くんじゃないかと心配していたけど、お姉ちゃんの紅葉と一緒になって、雪だるま作りに没頭している。