The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
――― パパじゃない……?




私たちは彼の方に注目した。




「あっ……!

さっきはどうもありがとうございました!」




沙耶香が急に彼の方へ近付き、嬉しそうな笑みを浮かべながらお礼を述べて頭を下げている。


よく事情がわからないまま、反射的に私も彼に向かって頭を下げていた。




「どうも、お世話になりました。」




頭を上げて彼の姿を見る。


その瞬間、ふとゴーグル越しに彼と目が合ってしまった。
< 178 / 376 >

この作品をシェア

pagetop