The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「都那、豊川選手と友達だったの?」




「うん……。まぁね。」




「びっくりした~!

まさか、こんな有名な方に助けてもらえるなんて……。」




沙耶香は嬉しそうにずっとアヤの顔を見つめている。


きっと、オリンピックに出場するくらいの有名スノーボーダーに会う事ができ、そんな彼に息子のピンチを救ってもらえた事が本当に嬉しかったのだろう。




「豊川選手がね、すぐにレスキューを呼んでくれたの。

海晴の泣き声が大きくて、みんな注目してるのに誰も助けてくれなかったから……。」




私に状況を説明しながらも、沙耶香はアヤに会えた興奮を抑えきれずにいる。
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