The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
気まずい表情を浮かべる私を他所に、沙耶香とアヤは楽しそうに話している。


そんなアヤの顔をじっと睨んでいると、彼は私の視線に気付いて再び不敵な笑みを浮かべた。




「じゃ、決まりね。

今夜待ってるからな!」




そう言い残して、アヤはニヤニヤしながら医務室を出て行ってしまった。


思わず溜め息が零れる。




まだアヤの誘いに受かれている沙耶香。


家族が一緒にいる事を忘れてしまうくらい、今の彼女とても浮足立っていた。




「ねぇ、パパに連絡入れなくていいの?

海晴の容体の事も、今夜の事も……。」




「あっ、そうだね。

今電話してみる!」
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