The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
行く年来る年

Scene.1

無視して逃げる事もできたはず。


だけど、きっと私は願っていた。




―――またみんなと一緒にいたい……。




アヤが誘ってくれなければ、きっと私はNi-naに行くチャンスを見つけられなかった。


そしてそのまま、せっかく再会できたはずの俊哉との縁も自然消滅して……。




気まずいと思う気持ちは変わらない。


それでも、今夜ここに来ればきっと何かが変わる。


確信はないけど、そう期待した私は“強制参加”というアヤの言葉に従い素直にNi-naを訪れていた。
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