The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
菜花を連れてカウンターへと近付いていく。


どんなに盛り上がっていても、すぐ傍に知人が来れば気付いて話し掛ける事は必然だろう。




―――あ、目が合った……。




気まずい気持ちを抑え、ニッコリと俊哉にはにかんで見せる。




彼の表情はいつもと変わらない笑顔。


菜花をトイレに行かせた後、彼はすぐさま私に話し掛けて来た。




「来てたのか?」




「う、うん……。」




「今までどこにいた?

こっちで一緒に飲もうぜ!」




「いや、いい。

今日は友達と来てるから……。」
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