The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
不自然に目を逸らす。


タイミング良く用を足した菜花がトイレから戻って来たので、私は彼女を連れて再び奥のテーブル席に戻った。




心拍数が上がっている。




俊哉はいつもと変わらない態度で私に話し掛けてくれた。


もしかしたら、気にしているのは私だけ……?




席に戻っても、考えるのはカウンターで談笑を続ける彼の事ばかり。


チラチラ様子を伺ってみても、彼は一度も私を探す気配なんかなくて……。




―――やっぱり、私だけが気にしてるみたい。
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