The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「部屋の中に入ったら、お前はベッドに押し倒されてその上にミックが馬乗りになってたのさ。

あと少し遅かったら、正直どうなっていた事か……。」




当時の光景を思い出し、声を震わせ怒りを露わにする俊哉。




想像しただけでも恐ろしい。


いや、これは想像なんかじゃなく実際に自分の身に起こった現実だ。




さっきまで何気なく話していたはずのミックの事が、事実を理解した今、一瞬にして恐怖の存在に変わった。


俊哉が追い掛けて来てくれなかったら、私はきっと最悪な状態に陥っていたのだろう。
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