The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「これ、ちょっと気になるんだけど。」




「どれ、見せて。」




俊哉に札を見せた私。


そこに書かれていた内容は、まるで私の深層心理をくすぐるかの如く、隙間風の吹くこの胸を高鳴らせた。




「待ち人来るが代償あり、だって。

もしかしたら、別れた旦那が戻ってきたりして。」




「まさか!

そんな事、あるわけないよ~!」




そう、期待してはいけない。


もしその期待が外れてしまえば、きっと私は更に深く傷付く事になるのだから。
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