The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「へぇ~、思ったより広いんだな。」




家に入った俊哉は早速部屋の中を覗き込み、私の家の至る所を興味深そうに見て回った。




花柄のファブリックで統一された寝室には広すぎるダブルベッド。


キッチンの食器棚には、2点1組で置かれた数種類の食器が並んでいる。




「将来の事を考えて大きめの部屋にしたからね。

でも、今みたいに1人暮らしになるんじゃ3部屋もいらなかったよ。」




私は冷蔵庫から漬物とマリネの入ったホーロー容器を持ってきて、コンビニの袋が置かれているテーブルの上に並べて広げた。
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