The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
男嫌いになっていたら、この家の中で俊哉と2人きりで飲んでいるこの光景はまず有り得ない。




私の場合、拓也との離婚は仕方のないものだった。


原因が私にあると自覚していたし、きっといつかは終わるのだと覚悟ができていたのかもしれない。


心の準備ができていたから、きっと私は唐突な決別に遭遇しても冷静に対処する事ができたのだと思う。




「そうだよなぁ。

でも、小さい頃は男の子が嫌いだったろ?

俺も小学生になってだいぶ経つまで、ずっとお前に嫌われてたままだったもん。」




「うっそ!そうだっけ?」
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