The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
俊哉は寂しげに溜め息を吐いた。




自覚はある。


だけど、まさかそんな風に思われていたなんて……。





「お前はいつもじいちゃんの家の庭で遊んでてさ。

俺も一緒に遊びたくて、時々近くに行ったり声を掛けたりしてたんだぞ?」




「あぁ、何となく思い出した。

でもあれ、俊哉の事が嫌いだったんじゃないんだ。

ただね……。」




「ただ?」




一瞬話す事を躊躇った。


だけど俊哉なら、もしかしたら笑わないで聞いてくれるかもしれない。
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