The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「……嫌な思い出。

幼稚園の頃、男の子にからかわれたんだよね。

それからしばらく、年の近い男の子とは遊びたくなかった。」




「それって、どういう事……?」




ずっと抱えていたコンプレックス。


今は嫌いじゃないけど、あの頃は心の底から大嫌いだった。




「都那っていう名前。

小さい頃は、この変わった名前が嫌で仕方なかったの。」




あの頃はまだ幼くて、今よりもずっと傷付きやすかった。


だから、小さい子の心無い一言を、ずっと何年も気にしていたのかもしれない。
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