The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
何度も夢に見る程、あの瞬間は私にとってとても大切なもの。


だけど、こんなにも嬉しく大切にしていたはずなのに、どうして詳しい情景を思い出せないのだろう……?




「私の名前を褒めてくれた人がいたの。」




「名前を……?」




俊哉は丸い目を更に目を丸くしている。


もしかしたら、思いの外単純で下らないと思われたのだろうか。




「あ、下らないとか思った……?」




不安気な笑みを浮かべる私とは裏腹に、俊哉は真剣な表情で首を横に振る。




「全然。……続けて?」




「うん……。」
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