The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
幼いながらに傷付いた。


罅割れたまま凍り付き、ずっとトラウマによって縛られていた心を解放してくれたのは、ずっと嫌いなはずだった同じ歳くらいの男の子。




「なぁ、その子とはどこで出会ったの?」




そう俊哉に尋ねられても、私はその回答を持ち合わせていない。


だって、私も……――――――




「覚えてないの……。」




「えっ?」




「確かに彼とは何度か顔を合わせてる。

だけど……、どういう接点があったのかは全然思い出せないんだ。」
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