The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
社会人になった今でも、やっぱり朝はなかなか起きられない。


昔よりはましになったとは言え、月に1回くらいは軽い寝坊をやらかす。




だけど、1人になってからは少ししっかりできるようになったかな……?




今は誰も私を起こしてくれる人がいない。


あの朝もそうだった。


拓也が出て行った、今でも忘れる事ができないあの忌まわしい朝……。




実家にいた頃は母親が、そして結婚してからは拓也が私を起こしてくれていた。


だけど今は、毎日自力で起きなくてはならない。




社会に出た1人の女性として、これからは誰にも頼らずしっかりと生きていかなくちゃ。
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