The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
もう20年以上前の事。


思い出そうと試みたって、そう簡単に思い出す事はできない。




だけど私は、忘れ去られたその記憶の中にある可能性に期待していた。




もしかしたら、小さい頃に一緒に遊んでいたあの集団の中に“じゅんくん”はいたのではないか。


それなら、いつも見るあの夢との辻褄がぴったりと合う。




だけど俊哉は、私が“じゅんくん”の名前を出しても反応を示さなかった。


もしかしたら、俊哉も彼の事を忘れているだけで……。
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