The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
気付けば妄想が膨らみ、自分に都合良く物事を考えていた。


そして限りなく薄い期待に対し、過剰な希望を持ってしまっていた事を自覚し頭を振る。




―――これ以上、彼の事を考えちゃダメだ。




そう自分に言い聞かせ、明日の仕事のためベッドに入る。




気付けばもうすぐ深夜1時。


いい加減に眠らなければ……。




溜め息を吐き、部屋の照明を消す。




もしかしたら、今夜も彼に会えるかもしれない。


夢の中にだけ現れる、小さくて可愛い初恋の王子様……――――――
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