The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~

Scene.2

出発当日の朝は天候に恵まれ、雲一つない良い天気だ。


10時の集合時間に間に合うよう、私は俊哉の車に同乗し、集合場所であるNi-naへと向かった。




俊哉は今回の旅でリーダーを務める。


彼の車の後部座席は綺麗に片付けられ、チームメンバーが乗れるようにスペースが空けられていた。




「女は大変だよね。

着替えだけじゃなく、化粧道具や整髪料も持って行かなきゃならないもんなぁ。」




抱える程大きいバッグを持ってきた私を見て、俊哉は小馬鹿にするような口調で笑った。
< 269 / 376 >

この作品をシェア

pagetop