The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「最初の行先が重要だからな。

これで向かう方角が決まるだろ?」




他のチームも車内で打ち合わせを始めたようだ。


しかし私たちのチームは、未だに振るサイコロすら決まっていない。




「もう出発まであまり時間がないし、ここは紅一点の都那に決めてもらう!」




「えっ!何で私……?」




思わず声が裏返る。


アヤは笑いながら、驚き目を見開いたままの私にサイコロを手渡した。
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