The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
少し文句を垂れながら、私はアヤに右のサイコロを手渡した。




「じゃあ、振るぞ。」




シートの連結部に地図帳を敷き、その上にゆっくりとサイコロを転がす。


アヤが投げたサイコロは地図帳の上を弾みながら転がり、“か”という文字が上を向いた状態でゆっくりと止まった。




「最初の行先は“か”行の場所だ。

どこかいい所知ってる?」




みんな少しの間考え込み、次々と行先の候補を口にしていく。
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