The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
1人バウムクーヘンが作られる様子を観察していると、真乃ちゃんへのお土産を選び終えたアヤにふと肩を叩かれた。




「都那、俊哉へのお土産、選んでやってくんない?」




「えっ?私が……?」




首を傾げると、アヤは分が悪そうに声のトーンを下げ、私に一歩近付きこう事情を説明してくれた。




「あいつ、今別居中だろ?

独り身みたいなもんなのに、一応既婚者だからって……。

女の子からプレゼントをもらう機会なんてないんだって言って、この前口尖らせて拗ねてたからさぁ。」




「何それ!

あはは……、俊哉らしいね。

わかった。

じゃあ、俊哉のお土産も買っておくよ。」
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