The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
日本最北端の碑がある宗谷岬へ。


私たちは俊哉のチームを追い掛けるかのように、雪が多く狭い田舎の国道を稚内へ向かって北上していた。




滝川から稚内へ向かう途中には、私が育った地元・旭川市がある。




北海道第2の規模を誇るこの街。


それなりに都会で育ったにも関わらず、今の私はすっかり田舎暮らしに慣れてしまっている。




店や民家、街灯すらほとんどない峠の道。


いつ野生動物が飛び出してきてもおかしくないこの状況下でも、私はしっかり落ち着いたままハンドルを握っていた。
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