The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「ま……、いっか。」




路面はつるつるのアイスバーン。


正直、この状況下で片手でハンドルを握るというのは恐い事だけど……。




アヤの手から伝わってくる体温が心地良かった。


大きな手で包み込まれた私の左手は、もうしばらく忘れていたはずの温もりを不意に思い出させてくれる。




拓也が私の手を最後に握ってくれたのはいつだったっけ?


もう、そんな昔の事なんて忘れちゃったよ……―――
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