The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
今私の肩に触れるこの手は、アヤの意思によって故意に置かれている。




偶然じゃない。


だから余計に、体の一部が触れ合っているこの現状に緊張を隠せなくて……。




「ほらっ、都那!

もっと笑えって!」




肩に置かれたアヤの手が、ポンポンと私の首筋に触れる。




ドクンと高鳴る胸の鼓動。


冷たい風に吹かれているはずなのに、心なしか体が温かくなったような気がした。




「わっ……わかってるっ!」
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