The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
可愛げのない返事。


無理矢理作った笑顔の裏は、不可解な感情と鳴り止まないドキドキに翻弄されたまま。




きっと顔が引き攣っていた。


だけど、そんな事はお構いなしに、アヤたち3人は早速撮影した写真を確認しに向かっていく。




アヤの腕が離れた瞬間、隙間風にも似た寒さを感じた。




ちらちら小雪が降ってきて、無邪気に笑う3人の姿を僅かに白く掠めていく。


思わず飛び出した溜め息は、寒空に舞いながらほわりとゆっくり消え去っていった。
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