The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「都那、疲れたろ?

この先朝まで寝てていいからな。」




写真を撮り終えて車に戻ると、アヤは宗谷岬まで運転し続けていた私を気遣い声を掛けてくれる。




「ありがとう。

でも、まずは次の目的地を決めなくちゃ……。」




助手席のシートに座り、私は膝に乗せた地図帳の上へ静かにサイコロを転がした。




「あっ、次は“☆”だって!

これって、どこに行ってもいいんだよね?」




みんなが私の振ったサイコロの目に注目する。


“☆”のマークを見たアヤは、フフッと笑みを漏らし嬉しさを顔に滲ませた。
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