The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「彼らは友達!

あんたが期待してるような関係じゃないのっ!」




そう口にしたものの、一瞬だけ彼に視線を向けてしまっていた。




運転席で、私たち姉妹のやりとりを見物している髭の男。


後部座席の2人はさておき、彼との関係を“恋人同士”と誤解される事が何となくくすぐったいもののように思えたから。




「ま、いいや。

とにかく入りなよ。

お母さんに教えてくる!」




莉那はくるりと後ろを振り返り、再び家の中へと入っていった。




「はぁ~……。」




思わず溜め息が出る。
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