The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「すげーよ、マジ!

オリンピック出たんスよね?」




「ねぇねぇ、DVDで見るよりめっちゃ筋肉付いてる!」




そう言いながら、1人のギャルがアヤの太腿に触れる。




―――ちょっ、何してんのよ……!!




アヤの様子を伺うと、彼女の急な行動にたじたじになりながらも、彼のファンであろう別のギャルのコンパクトミラーに油性ペンでサインをしていた。


それを目の当たりにしたのと同時に、私の中で何か複雑な感情が沸々と湧き上がってくる。
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