The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
―――私にも、もう1回くらい、チャンスはあるだろうか。




コーヒーを啜りながら、そんな事を考える。




まだ30歳。


離婚歴はあるけれど、幸い子どもはいなく、苗字も旧姓に戻っていた。


周りの友達の中にも、まだ独身の子はいっぱいいる。


もしかしたら、私もまた彼女たちと同じスタートラインに並ぶチャンスはあるのかもしれない。




離婚して間もないからと言って、恋愛に対し遠慮がちになっている事は事実だった。
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