The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
男性から小包のラベルを受け取り、梱包された荷物に貼る。


その時彼の視線は、私の胸元にあるネームカードに注がれていた。




「ねぇ……、もしかして都那……?」




不意に名前を呼ばれ、思わず彼の方を振り向く。


彼は私の顔を見て嬉しそうな表情を浮かべていた。




「はい……?」




名前を呼ばれたその理由がわからず、ふと小包のラベルに目をやる。




ラベルの差出人欄には“西村俊哉”と書かれていた。


そして、彼の住所は……――――――
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